イタリア旅行ミラノ編 「最後の晩餐」のサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
Ciao!🇮🇹
中野莉子です✨
2日目はミラノのドゥオモからスフォルツェスコ城を巡り、お昼ごはんを堪能!
その後に訪れたところは
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院⛪️
この教会と修道院は1980年に、世界遺産に登録された場所です。
世界中から大人気で、ホントに素晴らしいところでした✨
ただ、館内の温度や湿度の管理をとっても厳重にしています。
その厳重ぶりはあの有名な「最後の晩餐」の見学を完全予約制にして閲覧人数の管理も行うほど😆💦
もともとここは人気スポットのため、すぐにチケットは予約完売!
『旅行の日程が決まればすぐに予約を取る』
くらいの感覚がちょうどいいらしいです😳
人数制限があるといっても、なぜそんなに人気なの?と思ってしまうのですが、
このドメニコ会修道院に収蔵されている作品「最後の晩餐」に、関わるストーリ-が納得の内容でした!!
いくどの困難を乗り越えた、奇跡の作品「最後の晩餐」
なぜ管理が厳しいのかというと…
レオナル・ド・ダビンチ作品で有名な、
「最後の晩餐」が保管されているからなんです🎨✨
それだけでも魅力的なのですが、
ほとんどの作品が未完成で有名なレオナル・ド・ダビンチの作品の中でも
「最後の晩餐」は数少ない完成された作品なんです!
なぜ、この作品は完成することができたのでしょうか。
また、作品の傷みがもっとも激しい作品ともいわれています。
傷みが激しすぎて残っていることすら奇跡といわれるほど😳
現存された≪奇跡≫を知ることで先ほどもお伝えした『納得の内容』を感じていただけるので
はないでしょうか。
それでは一緒に探っていきましょう😊
ダビンチが壁画に不向きとわかってても選択した技法とは?
「最後の晩餐」は壁画なのですが、
描かれた技法は通常の壁画向きである技法(フレスコ画)ではなく、
絵画や油絵に用いられる技法(テンペラ画)で描かれているんですって!
なぜダビンチは壁画に不向きな(テンペラ画)技法にしたのでしょうか。
それはテンペラ画の方が遅筆で有名なダビンチの描き方に向いていた、
からだそうなんです。
フレスコ画の技法は建物の壁を作りながら描いていくようなイメージになります。
日本では白いお城で有名な『姫路城(白鷺城)』の壁に使われている技法に似ており、
使う原料は漆喰(消石灰が主成分)という建築材を用います。
漆喰は乾くと真っ白になりますが、それが乾ききる前に色を重ねて描いていきます。
そのため漆喰が乾くと壁と一体化してしまい、やり直しがきかない。という訳なんです。
漆喰が乾ききるまでの限られた時間で完成しないといけない。
このフレスコ画の特徴がダビンチは「最後の晩餐」を描く上で用いたくない技法だったのです☝️
一方、テンペラ画はキャンバスなどに描かれる絵画のイメージになります。
原料は卵黄、植物油などを乳化剤とした絵具です。
制作するにあたって時間の制約もなく、重ね塗りが可能な技法としてよく用いられたそうです。
先ほども書きましたが、テンペラ画は温度や湿度の変化に弱く、
しかもこの「最後の晩餐」が描かれた場所は、
湿気が発生しやすいドメニコ会修道院の食堂でした。
ダビンチ本人も湿度などによる浸食を防ぐ努力をしていたようですが、
それでも顔料の剥離などの劣化は始まていたそうです😞
そして
この「最後の晩餐」はその後も激しい浸食と損傷を受けることとなり…
後編につづく!
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